語学学校フィリピン

●留学をするまでの経緯
最初に父親が雑誌で韓国の語学留学事情について読み、下宿している私のもとへフィリピンに語学留学することををすすめるメールを送ってきた。メールを受け取った後、「フィリピン 語学留学」ぐらいで適当に検索をかけて、何の因果か峰観光を探し当ててしまったというわけだ。

留学を決意した理由は、「兄弟のうち一人ぐらいの犠牲はやむを得ない」といって父親が送り出してくれたことと家族の「危ないから行くな」という言葉だった。行くなといわれると行きたくなるものである。当然、受験英語は結構勉強したものの実用的な運用ができないという焦りも理由のひとつであったが、大部分を占めていたのがフィリピンはネタになるからよいというものだった。

●実際に留学をして
実際に行くことが決まり、出発日が近づいてくると次第に気分が憂鬱になった。フィリピンがどんな国なのかまったくわからないし、語学学校が本当に存在するかもわからない。この体験記を見ている人もそういう根本的な不安がある人もいらっしゃると思うが、フィリピンでは何とか生活できたし、語学学校も確かに存在した。ここではフィリピンでの生活と語学学校の実態をお伝えしたいと思う。

1、語学学校について
授業の基本の組み合わせは、1:1、1:4、1:8の3コマだが、私はなるべくたくさん英語を話したいと思い1:1を2コマと1:4を1コマ受講した。クラスを1:8から1:1に変更する費用は1,000円程度、マンツーマンをもう一コマ増やしても5,000円程度と大変安く驚いた。期間が短い方はとにかく少人数クラスをたくさん受講することをお勧めする。私もそうアドバイスされて授業を変更した。最初はまだいいのだが、次第に1コマずっと何かしゃべってないといけないというのが辛くなってくる。短期間だからできることだと思う。でも、短期間だからこそ、それだけ頑張らなければ成果は出ないと思った。

私を担当してくれた先生は、みなよい先生で不満はなかったが、やはり良くない先生や合わない先生もいるわけで、そういう場合は、先生の交代もお願いできる。日本人はそういうことをはっきり言えない人が多いが、ビシッと言わないと、自分のためにも相手のためにもならないので、そうした制度はうまく使うべきである。

学校が韓国資本ということもあって韓国人が多い。むしろ、学校はフィリピンの中に出来上がった韓国という雰囲気である。学校の中には韓国語が溢れているので(電化製品も韓国製のものばかり)、韓国語のできない日本人にとっては、英語を学ぶのに良好な環境といえるのかもしれない。やはり日本人の友達は多くできるが、韓国人の友達を作って一緒に酒を飲むというのも、共通言語が英語なので、それなりの訓練になるのだ(酒を飲みながらだと意外に英語がすらすらでたりする)。彼らがしょっちゅう日韓の政治問題を話題にするのは正直うんざりしたが。

2、フィリピンについて
語学学校のあるセブ・シティは、大都市である。だから、努力すれば日本並みの生活を送れないこともない。私は滞在期間が一ヶ月と短かったので、節約などはほとんど考えずに生活できた。一ヶ月ぐらいなら授業のない休日や放課後に遊び続けても学生のお小遣いで十分にやっていけるとおもう(長期滞在となってくるとまた別であろうが、そのあたりの様子はほかの方にお任せしたい)。

私はフィリピンなどもう二度と来ることはないと思ったので、いろんなことを経験しようと心がけた。
その一例を挙げると、セブ島以外の島へ行った。これは高速艇や飛行機を利用したが、それほどコストはかからない。フィリピンには約7000の島があり、それぞれに異なった顔を持つので是非一度はほかの島へ行くことをお勧めする。ある島には雄大な自然が存在したり、ぜんぜん観光地化されていない普通の街があったりするが、それぞれに面白さがあると思う。ちなみに私が訪れた島は、ボホール、レイテ、パナイである。関空発だったのでマニラへも一応立ち寄ったことになる。

その他、闘鶏をみたり、カジノで遊んだりと娯楽施設もたくさんある。ショッピングモール内のゲームセンターには日本製のちょっと古いゲーム機が現役で活躍している。中古日本車も多く走っている。フィリピンではものが大切に使われているのを実感した。
生活の中で英語は使えるかというのが、フィリピンへ留学することの結構大きな決定要素となると思うが、実感として街の中で英語を使う機会は多い。かなり崩れた英語を使う人もいるが、きれいな英語を使う人も多い。英語で何かものを言わなくてはいけないというシチュエーションは多いので、貴重な訓練となるだろう。

●雑記
帰国して思ったことは、フィリピンも学校もいいところだったということだ。わたしはこれがはじめての留学だったが、宣伝文句にもあるような「初めての留学にはフィリピンはお勧め」というのは正解だったと思う。ただ、効果を上げるにはもう少し長い滞在と、日常の勉強が必要だったと感じている。

私は受験の際、英単語をくそ暗記したのだが、そういう語彙力を生かさなければもったいない。受験英語なんて・・、と思っている人もその積み重ねは英会話でも意外に役立つので、受験英語を侮ってはならない。
日本人、韓国人、フィリピン人の友達がたくさんできた。今もメールのやり取りや手紙のやり取りをしている。先日もお世話になった先生からEメールが届いた。読むのも書くのも大変だが、それもフィリピン留学の延長だ。"keep in touch"してくれて本当にありがたい。

京都大学 文学部2年 加藤祐介